2010年8月24日

新日鉄住金ステンレス、二相鋼能力3倍

 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は23日、ステンレス二相鋼の生産能力増強投資が完了し、8月から営業運転を開始したと発表した。八幡製造所厚板工場内に60億円強を投じて酸銑設備とコールドレベラーを新設し、二相鋼の生産能力が従来の月間1000トンから3000トン規模に拡大する。世界最大級4メートル幅の二相鋼の製造が可能となった。

 世界的に需要が拡大する海水淡水化装置や石油化学プラント、ケミカルタンカー向けなどに供給したい考え。同社が得意とする二相鋼の世界的競争力を高め、成長著しいアジアメーカーとの差別化を図る。

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