スチールプランテック(SPCO、本社=横浜市神奈川区)は、2010年度において、海外の製鉄設備ニーズを捕捉することで、前年度実績(約220億円)を大きく上回る500億円以上の受注額に照準を合わせていく。高い受注レベルを確保することによって、売上高で400億円、ROS(売上高経常利益率)では5%の確保をめざす。
この一環として、SPCOは21日、台湾・中国鋼鉄(CSC)と住友金属工業の合弁事業会社である「チャイナスチール・スミキン・ベトナム・ジョイントストックカンパニー」(CSVC)が、ベトナム・バリアブンタウ省(ミーサンA2工業区)で進めている薄板合弁計画向けで、酸洗・タンデム式冷間圧延機(PL―TCM、年産130万トン)1基と、電磁鋼板製造設備(年産20万トン)1基を受注したと発表した。
両設備に使われる機械・電気計装設備一式の設計・製作を行い、両設備とも12年末をめどに稼働する予定。受注金額は約110億円。酸洗・タンデム式冷間圧延機は初受注になる。