仙台エリアを中心に、宮城県地域の鉄スクラップ市場が飽和状態になりつつある。東日本大震災で被災した廃自動車やがれきによって、大量の鉄スクラップが発生しているが、エリア内のシュレッダーなど処理能力が追い付かず、業者間で滞留し始めたためだ。
仙台市では業者に対し、処理作業の進行に伴って「近く2万トン近いスクラップが発生する」と伝えたともいわれ、対応に苦慮している。ヤード業者ではヤードが満杯に近づいてきており「このペースでは月内にも荷止めとなる」(仙台市内のスクラップ業者)といった指摘もあり、予断を許さない情勢だ。