2011年6月2日

銅建値1万円上げ79万円、鉛25・2万円、亜鉛23万円

 JX日鉱日石金属は1日、6月積み銅建値をトン1万円引き上げ79万円に改定したと発表した。海外相場高を反映。5月平均より2万1700円高いスタートとなった。指標となる現地31日のロンドン金属取引所(LME)の銅現物相場はトン9224・5ドル。前回建値を改定した19日の指標より328ドル高い。一時は利益確定売りを推奨していた欧米の投資銀行が、再び強気姿勢に転じたことなどが強材料視されている。

 三菱マテリアルは1日、6月積み鉛建値をトン25万2000円で据え置くと発表した。LMEの鉛現物はジリ高推移したが、為替相場の円高進行が重しとなった。

 三井金属は1日、6月積み亜鉛建値をトン5000円引き上げ、23万円に改定したと発表した。 現地31日のLME亜鉛現物セツルメントはトン2250トン。前回建値を改定した26日の2215・5ドル(現地25日)を34・5ドル上回った。1日の東京為替TTSは26日比で0・65円高い1ドル=82・45円となったが、LMEの堅調さを手掛かりに建値を引き上げた。

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