2011年3月23日

薄板、需給悪化懸念強まる 需要家の生産急減

 薄板に需給悪化懸念が強まっている。東日本大震災で自動車、電気などの生産が急減している上、物流混乱に伴う市中取引停滞で、メーカー、流通、需要家の在庫が膨らんできているもようだ。また東日本地区で住友金属工業・鹿島製鉄所、JFEスチール・東日本製鉄所などが被災した。需要家が今後の供給不安を懸念、海外メーカーを含め代替供給の要請を始めていることも、需要家の生産が低調な中では、在庫増加に拍車をかける可能性が指摘されている。高炉メーカーなどは需要家、商社に対して冷静な対応を呼びかけている。

 最大需要先となる自動車では、21日ないし22日から日産、マツダ、スズキが海外向け部品などの生産を再開させているが、トヨタやホンダは23日まで全工場の操業を休止。計画停電の影響もあって、部品メーカーの工場もなお操業休止や部分再開にとどまっているケースが多く、通常操業までには時間を要する見込み。高炉メーカーなど関係者によると、震災以後はそれ以前に比べ、6割以上の減産になっているという。また他の家電などもほぼ同様の状況だ。

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
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 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
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