2011年3月2日

鉄スクラップ、国内市況が調整局面

 国内鉄スクラップ市況が調整局面を迎えている。東京では一部電炉が実勢値下げに動き、大阪では4カ月半ぶりに地区内相場が下落した。

 「電炉各社の鉄スクラップ入荷率回復が要因」(商社)との見方もあるが、4月以降は鉄鉱石など高炉の溶銑コストの大幅な上昇が見込まれるほか、「4月下旬には大型連休を控えており、鉄スクラップ需要が集中増加するのでは。上昇要因は少なくない。値下げは一時的にとどまる」(ヤード筋)など、市中では再び強基調に転じるとの声も多い。

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