住友金属工業は4日、2011年3月期の連結経常利益が300億円と、従来予想を400億円下回るとの見通しを発表した。
SUMCOなど持分法適用会社の収益悪化、鹿島製鉄所の高炉トラブルなど一過性のマイナス要因に加えて、販売環境の回復が想定より遅れているためで、純利益も従来予想を350億円下回る250億円に下方修正した。ただし「配当原資は十分にあり、一過性要因を除けば、配当を堅持する収益体質を確保している」(本部文雄副社長)と判断、予定通り1株2円50銭の期末配当(年間5円)を継続する。
10―12月期は、鹿島の高炉不調による販売減とコストアップが響き、経常損益は20億円の赤字となり、4―6月期の94億円の利益、7―9月期の194億円の利益から大幅に悪化した。