新日本製鉄と住友金属工業は3日、2012年10月をめどに経営統合する検討を開始することで合意したと発表した。対等な精神で統合に向けた詳細を詰める。経営資源を結集し、得意領域の融合と相乗効果を生み出すことで、グローバル戦略を加速する。
統合がなれば、2010年の生産実績で4780万トンと最大手のアルセロール・ミッタルに次ぐ世界2位の鉄鋼メーカーが誕生する。規模追求ではなく、技術、品質、コストなどあらゆる面で世界最高の競争力を実現し、名実ともに世界トップクラスの総合鉄鋼メーカーを目指す。
◇ ◇ ◇
両社は02年に連携検討を開始し、同年11月に神戸製鋼所を含めた3社提携が始動、相互出資協定を結んだ。07年12月には3社連携の深化・拡大を発表し、相互の株式追加取得を行っていた。
新日鉄と住金はすでに溶接材料、ステンレス、建材薄板、道路・土木商品などで事業会社の統合を実施したほか、住金和歌山の鉄源・圧延設備の活用による高級鋼薄板供給能力の確保や住金直江津の圧延設備活用についても検討を進めてきた。
→
新日鉄ニュースリリースはこちら