新日本製鉄の連結子会社である富士鉄鋼センター(本社=千葉県君津市)と、伊藤忠丸紅鉄鋼の連結関連会社である青柳鋼材興業(同船橋市、高橋雅雄社長)は5日、2012年2月1日をめどに富士鉄鋼センターが青柳鋼材興業の厚板溶断加工事業を譲り受けることで11月30日に基本合意した、と発表した。
新日鉄系の建材シャーの再編としては、2003年にアライアンス先である神戸製鋼所と発足させた、日鉄神鋼シャーリング(関西鉄鋼センターと神鋼シャーレックスが統合)以来。建設需要の低迷に加え、リーマン・ショックや東日本大震災などの影響で、両社の稼働率は70%程度に落ちており、収益的にも厳しい状況が続いていた。
他の厚板溶断加工業者やシャーリング業者の置かれた環境も同様に厳しいことから、今後は高炉系や商社系のほか、オーナー系も含めた業界再編が加速する可能性がある。