2011年9月15日

新日鉄、津波堆積泥土の再利用試験 仙台で実施

 新日本製鉄と新日鉄エンジニアリングは14日、仙台市宮城野区中野掃沼の仙台港後背地で、回転式破砕混合工法とカルシア系改質材を用いた土質改良実証試験を行った。東日本大震災で発生した津波堆積物(泥土)にカルシア系改質材を混合することで土質改良を行い、建設資材として再利用するもの。

 同試験で製造されたカルシア改質土は、締め固め強度を表すコーン指数が1平方メートル当たり2000キロニュートンとなり、建設資材として利用できる指数(同800キロニュートン以上)を上回ることが確認された。試験は12日から22日まで実施する計画。トータル60立方メートルの泥土を処理してカルシア改質土を製造し、それを用いて試験的に盛土を造成する。

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