東日本大震災はきょう11日で発生から4カ月を経過するが、新日本製鉄釜石製鉄所(谷田雅志所長)は東日本大震災後の復旧作業が進展、生産体制はフル操業可能な状態に戻した。今後は自動車メーカーの増産に合わせ操業度を高める。
火力発電所も7月からフル稼働、9月には自社バースのアンローダーで原料石炭の搬入を復活させる。線材製品など輸出、国内海送用のバースとクレーンは本年度末までに復旧、機能回復を目指す。
現行中期経営計画で掲げる線材商品の競争力強化、資源循環型・環境調和型製鉄所の構築は継続、エンドレス圧延など技術強化も進め、東北でのサプライチェーンもにらんで自動車などへの供給能力を向上、復興支援を図る。