2012年2月17日
普通鋼電炉、コスト負担増が深刻化 今春から採算重視徹底
普通鋼電炉メーカーは4月以降、黒鉛電極や原油などの副資材価格が上昇する見通しで、コストアップを余儀なくされる。加えて、関東地区電炉メーカーは、東京電力による4月からの電気料金値上げで、1社あたり年間数億円のコスト負担増になることから、再生産可能な利益を確保することが難しくなる。
このため、電炉メーカーは採算重視の販売姿勢を一段と強めることで、鉄スクラップ市況との適正なメタルスプレッドを確保するほか、関東地区メーカーでは4月以降の出荷分で、副資材価格および電力料金の上昇分を、製品販売価格に転嫁する動きが出てきそうだ。
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