2024年9月9日

中国鉄スクラップ消費大幅増 コスト高、電炉鋼比率伸びず 電気料金や品質が課題

【上海支局】中国の鉄スクラップの消費量が上半期に大きく増え、年率では過去最高のペースとなっている。粗鋼の高生産が続いたことが増加の要因となったが、一方で全粗鋼に占める電炉鋼の比率は原料価格や電気料金などコストが高く前年同期を下回っている。政府が2030年のカーボンピークアウト、60年のカーボンニュートラル達成を目指す「双炭」を掲げる中、鉄鋼業は鉄スクラップのさらなる活用に向かうが、コスト増や製品の品質向上、長く続く鋼材市況の悪化にどう対応するのか。中国の鉄鋼リサイクルチェーンに関わる課題は多い。





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