2024年8月30日
鉄スクラップ 為替が左右 独自の値動き 国際市況とずれ
2022年以来、国内の鉄スクラップ価格が国際価格と違う独自の値動きを見せるケースが目立つ。主要因は不安定な為替動向。内需と供給の低位安定が続くため、外需や為替などの外部要因に価格が左右されやすい構造にある。本年後半は日米の金利差縮小から緩やかなドル安・円高の方向に進む見通しだが、中国の鉄冷え、米国の大統領選、ロシア・ウクライナ間や中東の軍事的緊張など、為替動向や海外市況に影響を及ぼす材料がそろっているため先行きは不透明。日本の鉄スクラップ価格は今後も国際価格と異なる動きを見せる可能性がある。
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