2024年8月8日

高炉3社4―6月期減益 自動車・建設需要減響く 神戸製鋼、経常益350億円 通期予想は据え置き

高炉メーカー3社の2024年4―6月期の連結業績が7日に出そろい、前年同期比で全社が減益となった。日本製鉄の連結事業利益は2370億円と4・7%減、JFEホールディングスは同569億円と32・9%減、神戸製鋼所は連結経常利益が350億円と2・4%減少した。自動車の減産や建設市場の不振から、いずれも粗鋼の減産を余儀なくされた。通期利益予想は日本製鉄がマージン改善の進展や原料での為替のプラス影響を織り込み上方修正したが、JFEHDは減産影響を加味して下方修正し、神戸製鋼は据え置いた。米国の景気後退懸念や為替動向など激しく変動する経済情勢の中で利益を確保するため、3社は販売構成の高度化や海外投資など収益力の向上策を前に進める。





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