丸紅の金属本部は、グリーンアルミやリサイクル銅原料など低環境負荷な原材料の取り扱いを強化したい考えだ。再生可能エネルギー由来の電力で造られたグリーンアルミは、自動車や建材など国内でも幅広い分野で需要が拡大。需要の伸びに合わせ、調達面での施策も進める。リサイクル銅原料は子会社で一部扱っているが、今後の需要拡大を見据え、本体も共同で今後の集荷拡大を検討する。
丸紅は、英資源大手リオティントが再エネ電力を用いて生産した低炭素アルミ「RenewAl(リニューアル)」の販売で提携している。昨年2月には、日本の二輪車メーカー向けで初採用が決まったと発表した。
田口誠二金属本部長は、「数量としてはまだ少ないが、グリーンアルミの必要性を感じる需要家が多くなり、顧客数は確実に増えている」と話す。現在は国内で自動車、建材、機械メーカーなど10社余りにグリーンアルミを納入。グリーンプレミアム(割増金)も少しずつ理解を得られるようになってきている。