2024年3月11日

鉄スクラップ小幅反落 海外市況安 東鉄買値500円下げ

国内の鉄スクラップ相場が先週末の8日、1カ月半ぶりに小幅で反落した。東京製鉄が鉄スクラップ購入価格を昨年11月1日以来4カ月ぶりに全拠点でトン当たり500円下げた。2月から続く海外市況の下落基調が影響した。ただし他の電炉メーカーや輸出業者の買値引き下げの動きは限定的。鉄スクラップの市中発生不足が影響して、複数社が集荷量維持のために価格を据え置いている。トルコやアジア相場の下げ幅に対して今回の東鉄の下げ幅は小さいため、国内相場にはまだ下押し圧力がかかっている。あす12日に関東鉄源協同組合が実施する鉄スクラップ輸出入札の落札価格が今後の国内市況を決定付ける。





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