昨年10月に81歳で死去した丸吉電機の吉田康一元相談役のお別れの会が30日、グランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)で行われた。祭壇にはりりしい表情の吉田氏の写真が飾られ、献花に訪れた会社OBや取引先など200人以上の関係者が故人との別れを惜しんだ=写真。献花場の隣には吉田氏の足跡をたどるパネルコーナーが設けられ、仕事風景や旅行、好きだったゴルフのコンペの様子を収めた写真が並んだ。
吉田氏は1989年に社長に就任。2018年から23年10月までは会長も務めた。16年からは2度目となる関東電線販売業協同組合(関東電販)の理事長を、22年からは全日本電線販売業者連合会(全電連)の副会長も兼務するなど、電線業界発展のための活動にも意欲的に取り組んだ。
社長時代には加工工場を併設した中部事業所を新たに開設するなど、加工事業の拡大に貢献。関東電販理事長や全電連会長といった職務を通じ、輸送費の適正化や収益性の改善にも力を尽くした。