2023年8月24日

鉄スクラップ相場上昇 国内需給は低位安定

 国内の鉄スクラップ相場が23日、約40日ぶりに上がり、日本鉄スクラップ総合価格(3地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格平均、H2、産業新聞調べ)はトン当たり4万9600円と前日比500円上昇した。為替のドル高円安が輸出を後押しする可能性が高まり、鉄スクラップの国内循環を進めようとする東京製鉄が23日に国内拠点の買値を500―1500円上げた。ただし即日追随して買値を上げた電炉メーカーは少数派。国内需給が低位安定しており、電炉や輸出業者の入荷状況はおおむね堅調で買値を上げる必要性が小さい。需要家の今後の入荷状況によっては相場がすぐに反落する可能性がある。

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