東京製鉄は21日、同日開催した取締役会で、奈良暢明取締役常務執行役員(52)が社長に昇格する人事を決めたと発表した。経営体制の若返りを図る狙い。西本利一社長(62)は特別顧問に就く。6月27日開催予定の定時株主総会での承認後、取締役会での決議を経て正式に決定する。
西本社長は2006年、高松工場長から社長に抜擢され、46歳の若さで創業家の池谷正成前社長(現相談役)からバトンを受け継いだ。社運を賭けた田原工場の建設や自動車分野への販売強化などを主導した。
▽奈良暢明(なら・のぶあき)氏=93年京大文卒、東京製鉄入社。12年取締役総務部長、19年取締役執行役員、21年取締役常務執行役員。名古屋支店で営業経験があるが、本社の管理部門が最も長い。趣味はトレッキング。70年8月6日生まれ、東京都出身。