2021年11月10日

4―9月 電炉4社減益、4社赤字 鋼板・形鋼4社は増益

普通鋼電炉メーカー12社(連結9社、非連結3社)の2021年4―9月期決算が8日に出そろった。新型コロナウイルス禍で国内需要の回復が鈍い異形棒鋼を中心に鉄スクラップ高騰に対する製品価格への転嫁が遅れ、4―9月の経常損益は4社が減益、4社が赤字を計上した。一方で鋼板類を主力とする東京製鉄や中山製鋼所、形鋼メーカーの大阪製鉄、海外事業が好調だった大和工業の4社が増益。電炉各社は製品値上げによる鋼材スプレッドの改善を急ぐが、合金鉄や電極などの副資材価格や原油高に伴う電力料金の値上がりなどもあり、コスト吸収が遅れると下期の業績に大きく響きそうだ。

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