2021年11月2日

JFE条鋼製造所長に聞く/鹿島製造所/中村 宗二氏/山・溝形鋼 品質を追求

大手電炉メーカー、JFE条鋼(渡辺敦社長)の鹿島製造所(茨城県神栖市)は、姫路製造所から移管された山形鋼、溝形鋼の生産量が増え、2020年1月で休止した異形棒鋼の生産量分と同じ水準にまで到達し、生産切り替えが順調だ。中村宗二常務執行役員所長に方針などを聞いた。

 ――鹿島製造所を取り巻く環境から。

 「鹿島は、主に鉄骨造建築物件で使われる山形鋼と溝形鋼を生産している。20年度の鉄骨造着工床面積は大幅に減少し、21年度は回復基調にあるものの、新型コロナウイルス感染症影響などを受けて山形鋼、溝形鋼ともに低調な需要が続いている。一方、主原料・鉄スクラップ価格が高騰すると同時に、鉄スクラップ以外のコストも大幅に上昇。1―9月の累計で販売価格を3割程度引き上げているものの、鉄スクラップの上げに販価改定スピードが追い付いておらず、収益悪化を余儀なくされている」

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