2021年7月1日

「新生・日鉄鋼板」発足から1年/飯島敦社長に聞く/利益成長へ構造対策断行/八千代で生産中止、鋼板加工は再構築

 日鉄鋼板は1日、日鉄日新製鋼建材(日新建)との統合によって、新生・日鉄鋼板としての新たなスタートを切ってから1年を迎えた。新型コロナウイルス禍の中での船出となったが、初年度から統合効果を発揮し、2021年3月期は増益を達成した。旧2社の強みを融合し、統合効果を一層引き出すことで「利益成長は可能」と語る飯島敦社長に経営戦略を聞いた。

 ――前期の総括から。

 「コロナ禍で住宅は新設住宅着工が前年度比8・1%減の81万2164戸、非住宅は非居住用建築物床面積が同6・4%減の4492万平方メートルと共に冷え込んだ。ある程度の環境悪化は覚悟していたが、4―6月はこれにリハウスの落ち込みも加わった。7月以降は持ち直したものの、最終的に販売数量が前期比12%減少した」

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社