黄銅鍛造・切削品の加工メーカーの東伸(本社=愛知県丹羽郡大口町、祖父江正直社長)は25日、本社内でSDGs(持続可能な開発目標)に関する勉強会を開催した。
SDGsは2015年9月に国連で定められ、17の目標と169のターゲットが設けられている。30年までにこれらの目標を達成するため、多くの企業の参画・貢献が期待されている。
同社では20年10月にSDGsに取り組むことを宣言した。17のターゲットすべてが同社の事業に当てはまっており、人権、環境対策・品質、地域・社会貢献などで取り組みを進めていく方針を定めている。現在、リニューアルを計画中のホームページにもSDGs宣言を掲載し、取り組みを広くアピールする考えだ。
今回、開催した勉強会には多くの社員が参加した。専門の講師を招いてSDGsに関する概要や企業としてSDGsに取り組むことの意義などについて説明した。また、サプライチェーンの維持、強化に影響を与える重要な要素であると強調した。参加した社員は熱心に講義を聴講し、各々がSDGsへの理解を深めた。
同社は1937年に伸銅品問屋として創業し、現在は黄銅鍛造・切削品の加工・販売が主業務。主な向け先はガス機器や水栓金具などで、従業員数は約30人。ISO9001認証を取得済み。祖父江社長は中部地区の伸銅品流通の業界団体「名古屋伸銅品問屋組合」の理事長職を務めている。