2019年7月に投開票された参院選をめぐり、広島県内の首長や県議、後援会関係者らに現金を配布、買収したとして、東京地検特捜部は6月18日、公選法違反容疑で、河井克行元法相=衆院広島3区=と、この選挙で初当選した妻案里議員=参院広島選挙区=を逮捕した。国会会期中の国会議員には不逮捕特権があり、特捜部は通常国会が閉会した翌日に2人の身柄を拘束した。
公判は起訴翌月の8月に始まり、早期判決を目指す「100日裁判」で審理されたが、克行元法相が審理途中で弁護人を解任。元法相の公判は案里議員と分離して進められることになった。案里議員は逮捕から4カ月ぶりに保釈され、公判は年内に結審する予定だが、元法相は身柄拘束が続き、判決がいつになるか、見通しが立っていない。【時事通信社】