11月3日の米大統領選で、民主党のバイデン前副大統領(78)が共和党の現職トランプ大統領(74)に勝利した。バイデン氏は女性、黒人、アジア系として初の副大統領となるハリス上院議員をパートナーに、新型コロナウイルス対応を最優先課題にすると公約。郵便投票を含む投票率の増加で、史上最多の8000万票以上を獲得した。
トランプ氏は昨年末、軍事支援と引き換えにバイデン氏関連の捜査をウクライナに要求した問題で弾劾訴追された。無罪となったものの、選挙戦ではコロナ禍で世界最多の死者・感染者を出した責任を追及され、経済も落ち込み、劣勢を挽回できなかった。トランプ氏や支持者らは選挙の敗北を認めておらず、「団結」を掲げるバイデン氏の前には根深い社会の分断が横たわっている。
【EPA時事】