新型コロナウイルスの感染拡大は、国民生活に大きな影響を与えた。「ステイホーム」が求められた緊急事態宣言下には、トイレットペーパーやハンドソープが店舗から一時消え、食事のデリバリーや買い物の通販利用が拡大した。宣言解除後も、外出時のマスク着用や小まめな手洗い・消毒と換気、人混みの回避は常識化。感染リスクを高める密閉、密集、密接の「3密」、買い物時などに一定の距離を保つ「ソーシャルディスタンス」は、日常用語として定着した。
テレワークやリモート会議の促進など、働き方も変わった。はんこに代わる電子署名やペーパーレスなどデジタル化が加速し、オンラインでの名刺交換も浸透しつつある。在宅勤務の拡大に伴い、都市部から地方への移住の動きも広がった。【時事通信社】