2018年7月18日

鉄スクラップ、関西輸出795円上昇

 関西鉄源連合会(会長=黒川友二・扶和メタル会長)が17日実施した第77回鉄スクラップ共同輸出入札は、落札価格がトン当たり3万4330円(H2、大阪湾岸FAS)だった。6月18日の前回平均落札価格から795円高く、今月11日実施の関東テンダー落札価格と同値。中国の鉄スクラップ消費増や秋口に向けて需要拡大を見込んだ海外需要家から日本への引き合いが増えたほか、為替が円安に振れたことなどが値上がりにつながった。国内市場では電炉メーカーの夏季減産期を迎え、鉄スクラップ需要の落ち込みが懸念される中、東西テンダーとも国内相場並みの成約価格に達したことを受けて、「輸出市況が国内相場の底支え材料となりそうだ」(流通筋)との見方が強まっている。

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