2018年7月13日

西日本豪雨の影響 九州地区は影響軽微

平成30年7月豪雨における九州地区の鉄鋼および非鉄金属業界での影響は軽微で済みそうだ。7月5日から7日にかけての大雨で、高速道路は福岡県、佐賀県、長崎県、大分県を通る全区間と熊本県の一部区間が通行止め。一般道路の利用が増えて渋滞となり、鋼材や非鉄製品、スクラップの運搬に支障が出た。しかし9日以降、高速道路が順次復旧し、11日午後5時の時点で通行止め区間は門司―小倉東間上り線、東九州道椎田南―豊前間上下線のみ。

3日からの台風と6日を中心とした豪雨では、鉄鋼および非鉄金属関連企業の被災状況について、敷地内の冠水などがあったもののビジネス上の影響は皆無。高速道路通行止めを理由に納期遅延などのトラブルも聞かなかった。

九州の主力産業である自動車業界では、トヨタ九州が高速道路通行止めにより完成車の輸送が行えず、宮田工場の10日の一部夜間操業を休止。12日と13日は通常操業。17日以降の操業については13日午後に判断するとしている。

ダイハツ九州は11―12日と通常稼働。部品の輸送、入荷状況を見極めながら、翌日の操業を判断している。

日産自動車九州は9日から通常操業となっている。

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