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2004年07月08日
三菱アルミニウムの野副明邑社長は7日、社長就任後初の記者会見を行った。このなかで野副社長は、「今年は財務体質を強くしなければならない大切な1年。収益確保に全力を挙げたい」と語り、前期で累損を解消し、一層の体質強化に注力する考えを強調。また、軽圧品価格是正の問題については、「アルミも原材料価格が上昇しており、値上げを申し込んでいる状況」とし、引き続きロールマージンアップの達成を図っていくことにしている。
海外ニッケル相場が、関係者が予想する以上に強含み、今後も波乱の展開となる余地を残している。現物高が進んでいることから「投機色の強い地合いであり、いずれ落ち着く」として、実需筋では静観の構えを示し、実際に国内取引は、ステンレスメーカーなどユーザーの炉前在庫がスクラップも合わせて比較的潤沢で市況動向に慌てる様子はない。ただ、相場の背景には取引所在庫が大幅に減少している事実がある。
三菱マテリアルは7日、7月積み鉛建値をトン当たり6000円引き上げて、14万1000円に改定した。月間平均値は4900円高の13万9900円となった。