|
2004年06月30日
山崎金属産業(山崎洋一郎社長)は、今年2月に同社100%出資子会社となる「ヤマキンタイランド」(資本金1億バーツ=約3億円)を新たに設立し、海外事業を強化していく。タイでの展開は、貿易会社「ヤマザキキンゾクタイランド」設立に次ぐもの。同社は伸銅品のスリッター設備を1基導入し、タイ国内の既存顧客に加え、東南アジア地域での営業も視野に展開していく。
チタン展伸材の値上げが浸透しつつある。中国の電力、化学プラント向けを中心に需要が急増しており、供給サイドのひっ迫感が強い。このため、新日本製鉄や神戸製鋼所、住友金属工業などは10%以上の値上げ方針を打ち出しており、ユーザー側も値上げを受け入れつつあるようだ。
財務省が29日に発表した5月の非鉄輸入通関実績(速報)によると、銅スクラップ3品種がいずれも前年同月比で大幅増となり、国内供給タイトを補った。ほかに増加が目立ったのは錫地金程度。電気銅がほぼ前年並みだったほか、ニッケル地金や精製亜鉛(99・99%以上)では減少した。なお、5月も全体的に単価が上昇したが一部に値下がりするものも出てきた。