|
2001.11.06
1. 大手銅管各社 エアコンのアウトインで生産減少
2. 日本アルミ 名古屋工場を年内で操業停止
3. 神鋼商事タイ現地法人がアユタヤに支店開設
4. 三菱マテリアル、CBN焼結工具を開発・発売
5. 古河電工アルミディスク事業好調
2. 日本アルミ 名古屋工場を年内で操業停止
3. 神鋼商事タイ現地法人がアユタヤに支店開設
4. 三菱マテリアル、CBN焼結工具を開発・発売
5. 古河電工アルミディスク事業好調
神
戸製鋼所、住友軽金属工業、古河電工、日立電線、三菱マテリアルの大手銅管各社は、中長期の国内生産の縮小に直面している。海外からのエアコンの持ち帰り(アウトイン)が、各社の予想を上回る水準で増加している影響で、国内の銅管生産の構造的な伸び悩み・減少傾向が強まる見通しで、各社はエアコンメーカーの海外シフトに対応する一方で、国内生産体制の見直し・再構築に迫られている。
日
本アルミ(本社=大阪市淀川区、加藤靖弘社長)は、日用品、脚立、器物など生活用品の製造を行っている名古屋工場(名古屋市熱田区)の操業を年内で停止し、中国・福建省での委託生産に切り替える。同事業は国内生産では不採算となっており、生産の軸足を海外へシフトさせることが狙い。閉鎖後の名古屋工場は、各地に点在している倉庫を集約し、物流拠点として使用する予定。また、保有する技術・設備は委託生産を請け負う中国の工場にすべて移管する。中国での本格的な生産開始は、来年初めから。
神
鋼商事は5日、同社のタイ国現地法人であるタイ・エスコープ社(佐藤育夫社長、バンコク市)がHI―TECH工業団地(保税区・アユタヤ県)に倉庫・物流機能を有した「ハイテク支店」(仮称)を開設すると発表した。倉庫面積は2000平方メートル。今回の開設目的として同社は、「同国に進出している自動車部品、電子部品、空調機器などの日系メーカー対して、非鉄素材を中心とした(1)ストック・オペレーションの対応(2)日本国内と同様なデリバリー・サービスなどの向上を図る」としている。
三
菱マテリアルの加工製品カンパニーは5日、新開発の粉体活性焼結法を採用したCBN(立方晶窒化硼素)焼結体工具「MB8025」(3020―4830円)を開発し販売を開始したと発表した。初年度1億円の販売を見込む。新開発の紛体活性焼結法は、CBN粒子の表面に均一に反応相を形成させることで、CBN粒子と結合相とを最大強度で接合させる焼結法。これによって、耐磨耗性の向上と耐欠損性を得られ、断続切削で従来より2倍近い長寿命を実現した。
古
河電工は、アルミディスク事業が好調に推移している。日光事業所で生産するブランク材=写真=は、年間約2億枚と底堅い状況が続いている。同社の軽金属事業のなかで、半導体製造装置向けアルミ厚板などは、IT需要失速で低迷。ただし、アルミディスクについてはしっかりした需要に支えられ好調さを持続し、製造を担当する日光事業所の大きな柱の一つになっている。